3.試験対策(全体編)

近年の弁理士試験に関しては、受験機関のテキストが非常に充実しています。近年合格された先生とお話をすると、受験生の時には受験機関のテキストだけを使い、その他の本を全く使わなかったという方も結構おられます。中には、条文集すらほとんど見ていなかったという方もおられるくらいです。

私の時代にも受験機関のテキストはありましたが、当時の試験に対応するにはそれだけでは不十分でした。そういった意味では、今の受験生の方は非常に恵まれているといっていいでしょう。

ただ、受験機関のテキストだけで勉強された方の中には、最終合格するまでに苦労をされた方が多いことも事実です。特に、受験機関のテキストだけで勉強した結果、最終試験である口述試験で躓いたという方が結構おられるように感じています。私個人としては、最終合格を勝ち取るためには、受験機関のテキストの知識だけでは不十分であると感じています。

弁理士試験で最終合格を勝ち取るためには、条文、工業所有権法逐条解説(いわゆる「青本」)、そして過去問を中心に勉強するのが、やはり重要であると考えます。その理由を、以下の項で説明します。